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『精神医学史研究』 Vol.18 no.2 (2014)  

2014年10月に発行された、『精神医学史研究』 Vol.18 no.2 (2014) の目次をお知らせします。 

タイトル 執筆者 頁

巻頭言

現代精神医学のターニングポイント  古茶大樹 85

原著論文

古澤平作の学位論文「精神乖離症性幻視ニ就イテ」(昭和8年) 生田 孝 88
明治初期の精神障害者処遇の形成過程に関する一考察 板原和子 103
戦争末期及び敗戦直後における一公立精神病院入院患者の死亡について 小池清廉 113

多職種からみた精神医学史

精神医学ソーシャルワーカーからみた精神医学史 宇都宮みのり 119

連載 精神医学とミュージアム

西欧における精神医学博物館とその役割②    橋本 明 127

書評

鈴木國文著 『同時代の精神病理―ポリフォニーとしてのモダンをどう生きるか』 江口重幸 135
近藤祐著 『脳病院をめぐる人びと』 中村 治 136

学会ニュース

第18回日本精神医学史学会開催にあたって 138
第18回日本精神医学史学会参加のご案内 139

第18回 日本精神医学史学会 ポスター 

第18回日本精神医学史学会ポスター&ちらし最終版2014.10.1

第18回 日本精神医学史学会 プログラム 

第18回 日本精神医学史学会 プログラム


1日目【11月8日(土)】メイン会場(百周年時計台記念館2階 国際交流ホールⅢ)

10:00~10:50 大会長挨拶・講演 精神医学の歴史における精神分析-働き続ける痕跡として 
新宮一成  京都大学大学院 人間・環境学研究科



11:00~12:00 一般演題セッションA 1A 無意識の歴史 
座長  多賀 茂  京都大学大学院 人間・環境学研究科

1A-1  生田 孝  聖隷浜松病院 精神科
古澤平作-永尾雄二郎-金子大栄:精神分析と仏教をめぐって

1A-2  藤井あゆみ 京都大学大学院 人間・環境学研究科
対象概念の変遷
――フロイトからクラインまで――


1A-3  小島道子  京都大学大学院 人間・環境学研究科
ラカンの「無意識の主体」概念の妥当性の検討
― エレンベルガーの『無意識の発見』の記述から




12:10~13:10 ランチョンセミナー 反骨と異端-京都大学精神医学教室- 
講 師 林  拓二  豊郷病院附属 臨床精神医学研究所
司 会 村井俊哉  京都大学大学院 医学研究科 脳病態生理学講座 精神医学



13:20~14:00  評議員会 B会場(会議室Ⅲ)



14:10~15:10 一般演題セッションB 1B 共生と処遇の歴史 
座長  北垣 徹  西南学院大学 文学部外国語学科

1B-1  岡田靖雄  青柿舎(精神科医療史資料室)
ライシャワ大使刺傷事件と精神科医療
-歴史はどのようにえがかれるか-


1B-2  板原和子  大阪体育大学 健康福祉学部
江戸時代後期の仙台藩における精神障害者処遇

1B-3  高内 茂1) 高内 正子2) 武本 一美3) 西口 芳伯4) 中村 治5) 新宮 一成6)
1)東加古川病院 2)関西学院大学教育学部 3)京都大学環境安全保健機構 4)京都医療少年院 5)大阪府立大学人間社会学部 6)京都大学大学院人間・環境学研究科
大学教養科目において精神医学史を語ることの意義



15:20~16:20 一般演題セッションC 1C 病が創る歴史 
座長  古茶大樹  慶応義塾大学 医学部精神神経科

1C-1  細川 清  原尾島クリニック
側頭葉てんかんの系譜

1C-2  阿部隆明 自治医科大学 精神医学教室/自治医科大学 とちぎ子ども医療センター
Cotard症候群再考

1C-3  山岸 洋  北野病院 神経精神科
18世紀の哲学者 S. マイモンの精神医学への関与



16:30~18:10 シンポジウム 精神医学にとって歴史とは何か?
司 会 鈴木國文  名古屋大学大学院 医学系研究科リハビリテーション療法学専攻
司 会 新宮一成  京都大学大学院 人間・環境学研究科

S1-1  渡辺公三  立命館大学 先端総合学術研究科
冷戦期における「構造」の生成と歴史との交渉
―1940年代後半のレヴィ=ストロースの探求


S1-2  中村 治  大阪府立大学 人間社会学部
精神医療にとって歴史とは何か?

S1-3  熊崎 努  虎の門病院分院 精神科
101年目のヤスパース(歴史編)
了解概念は消滅したのか?




18:30~20:30  懇親会 レストラン カンフォーラ  


懇親会場




2日目【11月9日(日)】メイン会場(百周年時計台記念館2階 国際交流ホールⅢ)

10:00~11:00 一般演題セッションD 2D 歴史資料の尊厳と活用 
座長  濱田秀伯  群馬病院

2D-1  橋本 明  愛知県立大学
ドイツの歴史認識と精神医学ミュージアム

2D-2  後藤基行 竹島 正  独立行政法人 国立精神・神経医療センター
精神病床を有する全国の病院における歴史的資料・物品の保存状況について

2D-3  中村江里  一橋大学大学院 社会学研究科
総力戦期における精神・神経疾患兵士の治療
―新発田陸軍病院入院患者の事例を中心に―




11:10~12:00 特別対談セッション 精神医学史研究への誘い-研究の使命と悦びを新世代に伝える-
講師  岡田靖雄  青柿舎 主人
講師  松下正明  日本精神医学史学会 理事長



12:10~13:10  昼休み    



13:10~13:50  総 会  



14:00~15:00 特別講演 私の洋学史研究-資料調査の最近事例から-
講 師 松田 清  京都外国語大学
司 会 新宮一成  京都大学大学院 人間・環境学研究科



15:10~16:10 一般演題セッションE 2E 精神医学の肖像たち 
座長  鈴木晃仁  慶應義塾大学 経済学部

2E-1  中山 浩  川崎市こども家庭センター 児童精神科
日本の子育てをめぐる問題への対応についての歴史(1)
―無文字社会―


2E-2  高橋 豊  中央大学
ミシェル・フーコーのフィリップ・ピネル批判をめぐって(1)

2E-3  上尾真道  立命館大学 衣笠総合研究機構
60年代フランス精神医学とラカンの「応用精神分析」



16:20~16:50 閉会の講話 地域と伝統に基づく精神的ケア 
     カール・ベッカー  京都大学 こころの未来研究センター

第18回 日本精神医学史学会 発表者・座長へのご案内 

第18回 日本精神医学史学会 発表者・座長へのご案内


Ⅰ.発表者の皆様へ     

1.PC(PowerPoint)を用いての発表について

①PowerPointを用いた発表は原則、会場に用意するPC(Windows)を使っての発表に限定させていただきます。

PC受付はすべて事前受付とします。
・PowerPointの発表データファイルを大会3日前「11月5日(木)」までに大会運営事務局にメールにて添付送信ください。
・Macintoshを用いて作成されたファイルの場合、事前にWindowsPCで動作確認した上で、大会運営事務局にメールにて添付送信してください。

<添付送信先>
大会運営事務局 E-mail:jshp2014@yahoo.co.jp
・発表データの添付ファイル名には「演題番号(半角英数字)と氏名(全角漢字)」をつけてください。 例)1A-1 京都太郎ppt
必ずバックアップデータを大会当日ご持参ください。
・発表時のスライド上映は演壇上のパソコンを使って演者自身で行ってください。
・お預かりした発表データは、大会終了後、大会運営事務局にて責任を持って消去いたします。

③会場に用意するPCの動作環境およびPowerPointのバージョン
  OS:Windows7 PowerPoint:Ver.2007または2010
・文字化けを防ぐため、OSに標準インストールされているフォントを使用してください。
・動画の音声は、再生出来ません。

2. 発表時間について

・発表時間は下記の通りです。スライドの枚数制限はありませんが、発表は時間厳守でお願いします。
・シンポジウム(口演25分、総合討論あり)
・一般演題発表(1演題20分-口演15分、質疑応答5分)

3.演者の方は、前演者の発表が始まりましたら速やかに「次演者席」にお座りください。

Ⅱ.一般演題発表座長の先生へ     

1.一般演題発表座長の先生は、ご担当のセッション開始15分前までに次座長席におつきのうえ、会場進行係にお声がけください。

2.各セッションの進行を一任いたしますので、活発な討論を引き出してくださいますようお願いいたします。全体プログラムの進行の都合がございますので、時間厳守でお願いいたします。一般演題の発表時間は20分(口演15分、質疑応答5分)です。

第18回 日本精神医学史学会 参加のご案内  

第18回 日本精神医学史学会 参加のご案内

会 期:2014年11月8日(土)~ 11月9日(日)
会 場:京都大学百周年時計台記念館 国際交流ホールⅢ
    〒606-8501 京都市左京区吉田本町 TEL:075-753-2285

Ⅰ.大会参加の皆様へ     

1.参加受付
日 時:2014年11月8日(土)9:30~  11月9日(日)9:30~   
場 所:京都大学百周年時計台記念館 国際交流ホールⅢ

2.大会参加費
会 員:8,000円
非会員:医師10,000円、医師以外(コメディカルその他)5,000円、学生2,000円
    (非会員は抄録代含む)
懇親会:5,000円

大会運営を円滑に実施する為にも、ご興味のある方にご周知いただければ幸いに存じます。
※非会員の方は職種を証明出来る身分証などを必ずご持参ください。

受付で上記参加費をお支払い下さい。ネームカードに所属・氏名をご記入の上、会期中は必ず胸に明示して下さい。なお、ネームカードをお持ちでない方、参加登録がお済みでない方の会場への立ち入りは固くお断りいたします。

3.学会会員の方は事前に郵送されているプログラム・抄録集をご持参ください。
プログラム・抄録集:1部1,000円(当日会場販売分)

4.日本精神医学史学会への入会について
日本精神医学史学会に入会ご希望の方は下記にご連絡ください。 

■日本精神医学史学会事務局
〒111-0054東京都台東区鳥越2-13-8 株式会社ライフメディコム内
TEL:03-5809-1933 FAX:03-5820-1898
E-mail:k-abe@lifemedicom.co.jp
担当者:阿部 一美

5.専門医更新ポイント
第18回日本精神医学史学会は、以下の学会の専門医資格更新のポイント対象に認められています。
◎日本精神神経学会専門医資格更新研修ポイントC群
  


Ⅱ.懇親会について     
大会参加者の交流の場として懇親会を下記の通り開催いたします。
〇日 時:2014年 11月8日(土)18:30~20:30(18:15開場予定)
〇会 場:レストラン カンフォーラ(京都大学正門入って左側)
     京都市左京区吉田本町 京都大学本部講内
     TEL:075-753-7628 FAX:075-753-7628
〇懇親会費:5,000円(大会参加受付時に受付にてお支払いください)

Ⅲ.昼食、ランチョンセミナーのご案内     
1日目、11月8日(土)はメイン会場(国際交流ホールⅢ)にてランチョンセミナーを開催いたします。会場前で資料と弁当をお受け取りください。ランチョンセミナーのチケット配布はございません。弁当は充分数用意しておりますが、参加者が予定数を超えた場合は、各自ご用意ください。セミナーの内容は、プログラムをご覧ください。
2日目、11月9日(日)は会場近くの百万遍界隈にレストランや食堂が数多くありますので、参加者各自で昼食をおとりください。詳しくはプログラム・抄録集の百万遍・時計台周辺お食事処マップをご参照ください。

Ⅳ.大会プログラム     
日本精神医学史学会ホームページ別項目にて表示。
http://jshp.blog20.fc2.com/

Ⅴ.会議・関連行事など     
1.編集委員会:11月7日(金)17:30~19:00(百周年時計台記念館 会議室Ⅲ)
2.理事会:11月7日(金)19:00~20:30(百周年時計台記念館 会議室Ⅲ)
3.評議員会:11月8日(土)13:20~14:00(百周年時計台記念館 会議室Ⅲ)
4.懇親会:11月8日(土)18:30~20:30 (レストラン カンフォーラ)
5.総 会:11月9日(日)13:10~13:50(百周年時計台記念館 国際交流ホールⅢ)

Ⅵ.その他     
1.クロークについて
メイン会場(国際交流ホールⅢ)内にクロークを設置予定です。ご利用ください。
2.大会期間中のお呼び出しについて
各会場内でのお呼び出しや館内放送による一斉案内はいたしかねます。受付付近に設置いたします「伝言板」をご利用ください。
3.設備等について
・コピー、FAX、宅配便等に関しては、近隣のコンビニエンスストア等をご利用ください。
・百周年時計台記念館1階にレストランがあります。
4.落とし物・忘れ物について
百周年時計台記念館1階事務室の大学総合案内にお越しください。
5.喫煙について
館内はすべて禁煙です。喫煙は建物外の指定喫煙コーナーをご利用ください。
6.会期中の大会運営事務局は、百周年時計台記念館2階 会議室Ⅰに設営します。

第18回 日本精神医学史学会 会告 大会長挨拶 

第18回 日本精神医学史学会
精神医学にとって歴史とは何か?
開催にあたって


 清秋の候、会員の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

 このたびの大会で、「精神医学にとって歴史とは何か?」と問うにあたって、二つのねらいがあります。ひとつは、あえて大上段にふりかぶり、われわれの学問を、その理念的な基礎にまで掘り下げてみること、それによってわれわれの営みを再活性化することです。シンポジウムの題名にはこの問いをそのまま掲げました。この問いはわれわれ自身で問い、答えるべき質のものですから、会員の中から、歴史学、人類学、そして精神医学の分野をそれぞれ代表してくださる先生方にパネリストをお願いしました。また、精神医学史研究の意義と愉しみを先達から伝えていただくための特別対談を企画しました。精神医学において歴史を踏まえて研究実践することの大切さを再認識することができれば幸いです。
 もうひとつは、歴史がわれわれにとって見えるものになっているのは、さまざまな形で残された資料のおかげであることに鑑み、京都という歴史都市のなかで、歴史を具体的に捉えることです。このねらいから、特別講演には、京都の近世史に御造詣の深い松田清先生と、京都大学精神科の百年史を編纂された林拓二先生をお迎えしました。また、精神病者の家族看護で広く知られるようになった洛北岩倉の歴史を残すためにこのたび立ち上げられた、城守保養所資料館から、資料類の貸し出しをお願いし、学会場において展示をしていただくことが叶いました。展示に当たって、城守保養所資料館、医療法人三幸会北山病院・第二北山病院、医療法人稲門会いわくら病院からご協力をいただいています。京都という都市を巡って実践されていた共生の歴史を実感していただければ幸いです。
 皆様方の積極的な御参加をお待ち申し上げます。

第18回日本精神医学史学会
大会長 新宮一成
運営委員 一同

第18回日本精神医学史学会 会告 

演題登録に関する重要なお知らせ

この度は第18回日本精神医学史学会に多数のご演題のご登録、誠に有難うございます。
今回は全15演題をご登録頂きました。
厚く御礼申し上げます。

ご演題につきましては、査読した結果全て採択させて頂きました。
既に発表日時に関する採択通知ハガキ及び演題応募受領書を郵送させて頂いておりますが、本学会に演題登録をするも採択通知が届いていない場合、以下の事務局アドレスにメールをご送付頂けると再度メールにてご連絡させていただきます。

スケジュール詳細につきましては、発表者へのご案内とプログラムを近々にホームページにて公示させて頂きます。

第18回日本精神医学史学会 運営事務局
京都大学大学院 人間・環境学研究科
新宮研究室 市木一則
TEL:075-753-2914
FAX:075-753-7857
jshp2014@yahoo.co.jp